開催報告

開催報告

共に学び、生きる共生社会コンファレンス IN 関東甲信越ブロック

-障害理解の促進、障害者の学びの場の担い手の育成、生涯にわたる学びの場の拡大に向けて-

開催概要
日時:2020年2月14日(金)10時~17時15分
会場:東京大学(本郷キャンパス 伊藤国際学術研究センター・教育学部棟・赤門総合研究棟)
主催:一般財団法人福祉教育支援協会、文部科学省
共催:東京大学大学院教育学研究科

※イベント紹介特設サイトは下記URL参照
https://www.kyoseishakai-conference.com/kantoukoushinnetsutokusetsu

開催趣旨

障害者権利条約では、障害者の教育に関する権利を機会の均等を基礎として実現する観点から、障害者を包容する生涯学習の環境を確保することを締約国に求めています(24条)。これを踏まえ、誰もが相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向けて、障害の有無等にかかわらず学びあえる場が広く整備されていく必要があります。こうした問題意識に基づき、本コンファレンスでは、多様な人々が集い、対話・交流するシンポジウム及び分科会等を通じて、以下の目的の達成を目指す。第一に、障害者の参加を妨げている社会的障壁や、その解消のための方法について理解を深めます(障害理解の促進)。第二に、障害の有無にかかわらず必要な学びが得られる環境を整えるための工夫や考え方の共有を図ります(障害者の学びの場の担い手の育成)。第三に、障害者本人の経験やニーズが源泉となるような新しい学びあいの場と豊かな関係性を地域社会に創り出す取組を推進します(障害者の生涯にわたる学びの場の拡大)。

開催内容

10:00-10:30 オープニング ※主催者挨拶、文部科学省趣旨説明



主催者挨拶:シャローム大学校 学長 引地達也氏

主催者挨拶:東京大学 教育学部 教授 小国喜弘氏

文部科学省趣旨説明:文部科学省 総合教育政策局男女共同参画共生社会学習・安全課障害者学習支援推進室長 小林美保氏

10:30-10:50 歌の披露 〈第一回「ココロの詩」最優秀作品「なりたい」〉

タイトル:「なりたい」(作詞:程島正幸氏・双極性障害等)
歌:逢川まさき氏
演奏:ピアノコーラスグループPsalm (サーム)


シンポジウム

障害者発・新しい学びの提起-「健常者」中心の学びを超えて
登壇者
津田英二氏(神戸大学)
牧野篤氏(東京大学)
星加良司氏(東京大学)
引地達也氏(シャローム大学校)


12:30-13:50 ワークショップ ※昼休憩と並行して3つの体験ワークショップを開催

ワークショップ1:「バリアフル・レストラン」を考える 

コーディネーター:星加良司氏(東京大学)
協力:公益財団法人日本ケアフィット共育機構

ワークショップ2:ヒューマンライブラリーへようこそ

コーディネーター:照山絢子氏(筑波大学)


ワークショップ3:音楽でつながる体感ワークショップ

コーディネーター:河辺朋久(一般財団法人福祉教育支援協会)
演奏:ピアノコーラスグループPsalm (サーム)




14:00-16:00 分科会 ※5つのテーマ別分科会を開催

分科会1:社会教育が取り組む生涯学習支援

コーディネーター:小林繁氏(明治大学)
事例発表者:増本佐千子氏(国分寺市教育委員会公民館課 恋ケ窪公民館)
事例発表者:石田智彦氏(国分寺市教育委員会公民館課 もとまち公民館)
事例発表者:三浦修平氏(世田谷区教育委員会事務局生涯学習・地域学校連携課)


分科会2:「高等」教育におけるインクルージョン

コーディネーター:津田英二氏(神戸大学)
事例発表者:久保田健氏(KINGOカレッジ) 
事例発表者:川口信雄氏(ゆたかカレッジ横浜キャンパス)
事例発表者:日戸由刈氏(相模女子大学)


分科会3:カフェを介した「共生の学び」の実践

コーディネーター:兼松忠雄氏(明治大学 講師/全国喫茶コーナー交流会 事務局長)
司会:杉野聖子氏(江戸川学園おおたかの森専門学校)
事例発表者:川沼正憲氏(新潟県南魚沼市立総合支援学校 教頭)
事例発表者:服部誠氏(NPO法人 Music of Mind理事長)
事例発表者:入山頌氏/比嘉健太氏(国立市公民館「喫茶わいがや」)


分科会4:エンパワーメントに向けた学びのアウトリーチ-在宅、施設、病院等へ「学び」を広げるために

コーディネーター:下川和洋氏(NPO法人地域ケアさぽーと研究所 理事)
実践報告者:名取潮子氏(日野市障害者訪問学級)
実践報告者:栗山弘子氏(NPO法人かすみ草 いるか)
実践報告者:佐藤友哉氏(訪問カレッジ@希林館 学生)
鼎談登壇者:飯野順子氏(NPO法人地域ケアさぽーと研究所 理事長)
鼎談登壇者:安部井聖子氏(東京都重症心身障害児(者)を守る会 会長)
鼎談登壇者:中石有美氏(東京都立東部療育センター 医療ソーシャルワーカー)


分科会5:「当事者研究」がもたらす学び-仲間と共に自分の経験を言葉にする

コーディネーター:綾屋紗月氏(東京大学先端科学技術研究センター)
事例発表者:るね/マァー/そらジロー(ダルク女性ハウス)


14:00-15:00 オプショナルツアー「東京大学散策」




16:15-17:15 クロージングセッション ※各ワークショップ・分科会の内容共有とまとめ





物販事業所について

福祉作業所等が作成したハンドメイドアクセサリーや雑貨、当コンファレンスに関連する書籍の販売、さらにバルーンアートの実演等を、個性が光る7つの福祉事業所が行いました。

1.就労移行支援事業所シャローム和光
2.就労継続支援B型事業所abeam
3.就労継続支援B型事業所ててたりと
4.就労継続支援B型事業所ひあしんす城北
5.障害者支援施設リアン文京
6.就労継続支援B型事業所工房わかぎり
7.本郷福祉センター若駒の里